だ。ログ。

開発とかスノボとかやきうとか。

山口俊の登板

2017年7月2日 とうとう山口俊がベイスターズと対峙する日
それまで何度となく山口投手の抑えを先発をスタジアムから見守り、ときに落胆もあったけれど声援を送った選手が2016年にFAでジャイアンツへ。
6月の初登板では堂々の無安打投球を披露、ツボに入った時の山口俊投手の強さを見せつけた試合だった事と
ベイファンからすればあまり気持ちの良いFAでは無かった事でブーイング必須と言う事もあり好投されて「ちょうきもちいいーー!」と言われるフラグじゃないかと危惧。

案の定試合開始前のマウンドに向かう際にレフトから浴びせられる大ブーイング。両手を広げ「なに?気にしてないよ」とアピールする山口投手でしたが
10年近くハマスタで彼を観ていただけに本当に効いていないとは思えないブラフかな。と。
さて試合は初回は三者凡退に抑えるものの、打線はセンター返しを基本に2回にロペス選手のレフトへ突き刺さるライナーのホームラン
打たれた後の山口投手を見ると「まあしかたない」とつぶやきながら気を取り直すもののことごとく甘いボールを打ち返されランナーを溜めタイムリ
3回には筒香選手への初球、中途半端に変化しない半速球をフルスイングされライトへ軽々運ばれ、その後もズルズルと4回9安打6失点で降板

ベイスターズは同一カード3連勝、ビジターでのスウィープに成功すると共に、菅野投手、マイコラス投手、山口投手と言う
いまのジャイアンツの投手陣の軸となる3人相手にしっかりと勝利を収めました。

山口投手、ベイスターズ野手共に手の内を知っているだけにどんな作戦を取ってくうかと楽しみだったのですが
ベイスターズは初回のセーフティバントの構えとセンターから逆方向に打ち返すワンシーム対策を徹底していたように見えます。
特に手元で変化するボールとして去年から身につけたワンシームは打ち損じ凡打を「打たせる」武器。
そのワンシームを攻略する為の対策として、変化を見極める為にボールを引きつける逆方向、特に宮﨑選手が上手い印象ですがヒットを重ねれば
ワンシームやスプリットは使いづらくなり、カウントが悪くなれば力のあるストレートを。と言う詰将棋のようなロジックをしていたように感じます。

逆に山口投手はあまり調子が良くなかった事もありますが、ベイスターズを意識してしまい投球に集中できていなかったかなと。
この敗戦だけで言えば、山口投手の攻略は苦手とするフィールディングに加えてワンシーム対策をして投げづらくして選択肢を狭める事を他球団にもある程度意識付けられたかと。

あくまでも調子が悪い事が前提ですが、大まかな山口投手の弱点を古巣が浮き彫りにした。
そう言えばバッテリーを組んでいた髙城選手が山口選手のウィークポイントと言う事を言っていたし、同一リーグ移籍の怖さ今後も感じる事になりそうだなと。


ただ、いまのジャイアンツを象徴していたなと思うのは、山口投手の降板が決定した段階で誰も声を掛けにいかない。
年上、外様と言う事でなかなか話が出来る人が少ないと言う事もあるでしょうが、打たれた状況フォローが無くポツンとベンチに座る山口選手を観てFAの難しさを改めて実感しました。
そして、最終回の満塁のチャンスでベンチが移りましたがベンチの前で声を出しているのが今年加入した石川慎吾選手のみ。
他の選手はなかなか積極的に声が出せていない状況でした、今のジャイアンツに必要なのは勝利ですが、生え抜きの選手が生き生きする為に何が必要なのか。
あくまでも個人的な意見でしかないですが、OBや外野が四の五の言わずに野球に集中出来る環境だと思います。
俺の時代は、俺らの頃は。その時とは状況が大きく変わっている。確かに現役を引退し現場から遠ざかっているOBが声を掛けてくれる。それだけチーム愛が有る事だと思いますが
ややもすると精神論とおれぞれの価値観の押し付け合いが、ジャイアンツを迷走させている。そんな風に感じる終末でした。