だ。ログ。

開発とかスノボとかやきうとか。

勝負のアヤ

週末は横浜スタジアムジャイアンツ戦をライトスタンドで観戦していました。
日曜日の6-6に追いつかれて9回裏の筒香選手の劇的なホームラン、打球が上がった瞬間周りの人とのハイタッチの嵐は本当に楽しい時間だったなーと。

このカードは引き分け→○菅野投手→○山﨑康晃投手と言う事で1勝1敗1分と言う両者譲らずの五分で終えた。
どの試合も内容が濃く、全ての試合にハイライトが有ったが、3試合目の筒香選手のホームランに至る3試合通しての最後の結果までのプロセス
いわばオカルトである「勝負のアヤ」と言う言葉で表現すると分かりやすい。

21日(金)両者譲らず 3-3 12回引き分け

ジャイアンツ田口投手、ベイスターズ井納投手共に両者譲らずの展開。
特に6回以降は決定打を許さない展開で12回、一打サヨナラまで追い詰めるもあと一本が出ず。
ベイスターズは砂田投手、加賀投手、パットン投手、三上投手、田中健二朗投手、山﨑康晃投手を細かく繋ぐ。
ジャイアンツは西村投手、マシソン投手、カミネロ投手と言うリレー。
ベイスターズはワンポイントを含めて細かく細かく繋ぐ作戦、対してジャイアンツはマシソン投手の圧巻の2回パーフェクトリリーフ。
結果的にジャイアンツはベンチ入りしていた、桜井投手や中川投手を使わず温存出来たと言う見方も出来るリリーフ内容
次の日の菅野投手の事を考えると、マシソン投手を出し惜しみせず使った事で、次の日以降もこの日好投したマシソン投手の陰がチラつく状態に。

22日(土)菅野投手圧巻の投球 ベイスターズ 1 - 3 ジャイアン

初回、飯塚投手はマギー選手に出塁を許し坂本選手のフライを山下選手が追いきれずに落球。
そして5番村田選手には痛い3ランを浴び初回3点献上、ベイスターズも裏にチャンスを作るものの菅野投手に抑え込まれその後は淡々と試合が続く状況に。
飯塚投手は6回を投げ終えた所でお役御免、6回86球被安打6、3失点と先発としての役割を果たす事が出来たものの相手の菅野投手に3点は大きくのしかかる展開に。
後を受けた投手はエスコバー投手、ノーコンで直球ゴリ押しと言う話を聞いていたもののジャイアンツ相手に物怖じせずどんどんストライクを取り被安打0で抑える好投
最終回、平田投手もキッチリと抑えて9回反撃に。
カミネロ投手は1点を簡単に献上しなおも満塁、たまらず高橋監督はマシソン投手を投入しなんとか火消しをして逃げ切り。
あと一本が出なかったとは言え、手も足も出ない状況から最後は抵抗を見せた事で次に繋がる試合が出来た事は大きかった。
そしてなんと言ってもマシソン投手に連投をさせたこと、僅差でピンチと言う使わざるを得ない状況を作った事が次の日の呼び水となる。

23日(日) 筒香選手のサヨナラ ベイスターズ 8x - 6 ジャイアン

そしてカード最終戦ベイスターズは久保投手、ジャイアンツは大竹投手の両ベテラン。
試合はシーソーゲームになり、8回に亀井選手が砂田投手から同点の3ランで6-6の同点に。
三上投手がピリっとせずランナーを溜め失点し、火消しを任された砂田投手が狙いすまされたインコース高めをライトスタンド上段に突き刺す形に。

そして9回表、横浜スタジアムにはKernKraftが流れ山崎康晃投手が登板、苦しみながらも0で抑えジャイアンツの守備
ここで考えられる選択肢としては、カミネロだろうな。と思っていたが、出てきたのは高木勇投手。
前日の簡単に失点したカミネロ投手、それもグランドスラムを献上している桑原選手に回る状況、そしてなによりもマシソン津酒が3試合で70球を要している状況から回を跨がせるのは今後の戦いに響く。
と言う投手選択が一つ目の勝負のポイント。

2アウトをポンポンと取るも柴田選手にヒットを浴び2アウト1塁、ここで筒香選手との勝負。
この時の選択肢として筒香選手との勝負を避けてロペス選手と勝負。と言う事も考えられるものの、今度は極端なバックホームでの前進守備を取ると頭を越される。
逆に単打でも2塁に柴田選手が居るので、本塁突入勝負になる。長打を警戒して後ろの場合力ないポテンヒットでもサヨナラのリスクがあり守りづらくなる。
と言う中から筒香選手との勝負を選択、この選択がベイスターズファンの大歓喜に変わったと。

仮にこれが1アウトの場合、引っ掛けてゲッツーを狙う事を考えれば筒香選手勝負は無く、ロペス選手へは徹底的な外角へのスライダー引っ掛け狙いになっていたんじゃないかと。
ひとつひとつの事象が重なり合い、勝負の「結果」が生まれる。
確かに結果だけを見れば、そうなっただけ。と言う見方も出来るが、この1カードに凝縮した勝負や流れと言う言葉を楽しめる週末となりました。